銀行から借りる教育ローン
子供に掛かる教育費は1人1,000万円とも言いますが、教育ローンは各金融機関では必ず扱っています。
子供を大学まで進学させるなら、早いうちに資金を貯めておく必要がありますがその費用も家計をやりくりして捻出できれば良いですが、限られた収入の中では限度があり難しいときもあります。
そのような場合に教育ローンを探すなら、まず、奨学金や公的ローンを検討することから始めましょう。
しかし、それらの条件を満たしていない、また、その融資金額では足りないということでしたら、お使いのメインバンクの教育ローンを検討してみましょう。
日本の三大メガバンクの教育ローンについてみてみましょう。
三菱東京UFJ銀行の教育ローン
まずは日本の3大メガバンクの1つ、三菱東京UFJ銀行の教育ローンをご紹介します。
三菱東京UFJ銀行の教育ローンは、無担保型で幼稚園から使え、早いうちから教育資金を用意することができます。
三菱東京UFJ銀行の融資を受けるには、以下の条件があります。
・借入時の年齢が満20歳以上で、完済時の年齢が満70歳以下の方
・三菱東京UFJ銀行所定の保証会社の保証を受けられる方
・勤続年数(自営の方は営業年数)1年以上の方
・前年度税込年収(個人事業主は申告所得)が200万円以上の方
・団体信用生命保険に加入できる方(保険料は銀行負担)
融資金額は1万円単位で、10万円から300万円以内で、融資期間は、6ヶ月単位で1年以上10年以内です。
子供の在学中は金利のみを支払い、元金返済を据え置きすることもできます。
また保証人はいりません。
返済方法については元利金等返済ですが、ボーナス併用返済もできます。
金利は、変動金利方式と固定金利方式から選べ、2007年12月中の借入分ですと、変動金利方式は4.875%、固定金利方式の金利は6.625%です。
変動金利の金利は、毎年4月1日と10月1日の三菱東京UFJ銀行所定の短期プライムレートを基準として、年2回見直しを行います。
みずほ銀行の無担保型教育ローン
続いて日本の3大メガバンクの1つ、みずほ銀行の教育ローンをご紹介します。
みずほ銀行の教育ローンは無担保型です。
その無担保型の教育ローンの融資を受けるには、以下の条件があります。
・借入時の年齢が満20歳以上満66歳未満で、完済時の年齢が満71歳未満の方
・勤続年数(営業年数)が2年以上の方
・前年度税込年収(個人事業主は申告所得)が200万円以上で安定かつ継続した収入の見込める方
融資金額は1万円単位で、10万円から300万円以内で、融資期間は6ヶ月以上10年以内です。
返済方法については元利金等返済ですが、ボーナス併用返済もできます。
子供の在学中は金利のみを支払い、元金返済を据え置きすることもできます。
保証人はいりませんが、みずほ銀行所定の保証会社の保証が必要とのことです。
金利は、変動金利方式と固定金利方式から選べ、2007年12月中の借入分ですと、変動金利方式は5.275%、固定金利方式の金利は6.600%です。
変動金利の金利は、毎年4月1日と10月1日のみずほ銀行所定の短期プライムレートを基準として、年2回見直しを行います。
2007年12月3日から2008年5月30日まで、みずほ銀行教育ローンの金利優遇キャンペーンをしています。
この期間中に無担保型教育ローンの借り入れをした場合、優遇金利が利用でき店頭表示金利より、年1.5%優遇になります。
借り入れをするなら、こういった金利優遇キャンペーンを利用しその期間中に行いましょう。
そしてみずほ銀行の教育ローンには、不動産担保型もあります。
不動産担保型は金利優遇キャンペーンの対象外になりますが、不動産担保型は、自宅を担保に1年単位で1年以上最長25年、1万円単位で50万円から3,000万円まで借り入れができます。
みずほ銀行所定の団体信用生命保険への加入と、保証会社の保証を受けることが必要です。
三井住友銀行の教育ローン
そして日本の3大メガバンクの1つ、三井住友銀行の教育ローンですが、こちらは有担保型があるのが特徴です。
普段の生活の中で、三井住友銀行をメインバンクとして利用しているのなら、教育ローンも三井住友銀行を検討してみましょう。
三井住友銀行の無担保型の教育ローンは、資金額は、1万円単位で10万円から最大300万円までで融資期間は1ヶ月単位で、6ヶ月から14年です。
また、有担保型の融資金額は10万円単位で、50万円から3,000万円で、期間は1ヶ月単位で1年から30年です。
金利は、どちらも変更型金利の融資になり、有担保型が3.375%、無担保型が、4.875%です。(2007年12月15日現在)
三井住友銀行の金利は、他のメガバンクに比べて少し低めです。
変更型金利ですと、返済している間に金利が高くなってしまうリスクがあり、返済期間が短く済むように計画すると、リスクを減らすことができるでしょう。
返済方法は、どちらも元利金等返済になります。
子供の在学中に金利返済のみを行い、卒業後に元金返済を行う据え置きもでき、親子リレー返済ができますので、親の老後の蓄えを心配しなくて済みます。
ただし変更型金利ですので、あまり据え置きを長くしてしまうと金利が高くなってしまうリスクがあることも覚えておきましょう。
連帯保証人は不要ですが、三井住友銀行指定の団体信用生命保険に加入が必要でその保険料は三井住友銀行が負担します。
また、三井住友銀行では、住宅ローンを利用していて、住宅ローンの返済が1年以上ある方に、教育ローンの金利を優遇する特典をつけています。
「ライフイベントローン」という商品で、融資金の使い道は自由で、その金利は変動型金利、年3.375%と低金利です。
各大手銀行は、いろいろな特典をつけることでローン利用者の囲い込みをしているようですから色々と調べ自分にあったなかからお得なものを選択することが賢い利用の仕方といえるかもしれません。
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- 奨学金制度
- 奨学金とはいっても多種多様で、公的なものから民間企業が運営、学校が独自に設けているものなど、実に様々な奨学金制度があるといわれています。
- 元金据置返済
- 元金据置返済は、在学中は元金の返済は据置きで利息部分のみの返済をし卒業後(金融機関によっては成人後)に、元金部分もあわせて返済していくという返済方法です。
- 教育ローン比較のポイント
- 公的機関が扱う教育ローンがおすすめですが融資の条件に当てはまらなかったり、融資金額が足りないときのために公的機関の教育ローンを押さえたうえで民間の教育ローンも比較検討することが良いようです。
- 固定型金利と変動型金利
- 教育ローンを検討する際に固定型金利と変動型金利がある場合にどちらを選ぶのが良いのか迷うところです。変動型の方が金利は低めで固定型金利よりも少なそうですが、返済期間が長い時に困ることがあります。